米電気自動車(EV)メーカーのテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は今年、コロナ禍にもかかわらずさまざまなことに挑戦し、同社を大成功に導いた。2021年については一層高い期待を抱いており、長距離トラック輸送業界に照準を合わせている。消費者のEV購買意欲が高いことを示したマスク氏は次に、リスクを嫌い、利幅が薄く、シリコンバレーの活況にほとんど関心のないトラック輸送業界がEVを受け入れることを示したい考えだ。同氏が21年に計画しているさまざまな自動車生産活動の一部に、トラクター(けん引車)にトレーラー(荷台)を連結させて走るセミトレーラートラックがある。このほか、新しい電動ピックアップトラック、ベルリンと米テキサス州の工場の稼働開始、中国・上海の工場の生産増強などを計画している。