製薬会社や保健当局は新型コロナウイルスワクチン計画にこれまでほとんど含めていなかった重要な層に注目している。子どもたちだ。英国で接種が始まったワクチンを共同開発した米製薬大手ファイザーとドイツのビオンテックは9月、米国のコロンワクチン臨床試験の対象に初めて子どもを含めた。米バイオテクノロジー企業モデルナは10日、12~17歳の子ども向けに臨床試験を開始したことを明らかにした。同社のワクチンは大人への接種で有効性が示されている。英アストラゼネカも、米国で子どもの臨床試験を計画している。米国ではそれまで臨床試験の対象に子どもが含まれておらず、公衆衛生専門家は懸念を強めていた。専門家はワクチンが子どもに対しても安全なのか、あるいは投与量を調節する必要があるのかが分からないと指摘する。子どもは新型コロナで重症化したり死亡したりする可能性が大人より低いものの、ワクチンを接種すればウイルスの感染拡大を防止し、集団免疫が達成できると研究者は述べている。
コロナワクチン治験、子どもが参加 米で対象拡大
モデルナとファイザー、子どもに対する臨床試験を開始
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