動画ストリーミングへの参入から日が浅いながらも、ディズニーはたちまち業績を伸ばしている。ディズニーブランド初の動画配信サービス「Disney+(ディズニー・プラス)」は昨年11月に始まったばかりだが、今や有料会員数が8680万人に上っている。これは同社が5年後の達成を予想していた水準に近い。この成功を受けてディズニーは優先順位を考え直し、おおいに気勢を上げている。同社は10日、2024年9月期の終わりまでにディズニー・プラスの有料会員数を2億3000万~2億6000万人獲得するとの新目標を発表した。ストリーミングの先駆者である米ネットフリックスでさえ、まだそのレベルには近づいていない。ディズニーはその他の動画配信資産である「Hulu(フールー)」やスポーツ専門ストリーミングの「ESPNプラス」を含めると、24年9月にはD2C(消費者直販型)サービスの有料会員数が合計3億~3億5000万人に達すると予想している。ファクトセットが算出したコンセンサス予想によると、アナリストは現在、ネットフリックスの有料会員数が同時期までに世界全体で3億人を超えるとみている。