ソフトバンクグループ(SBG)は今年、株価急落や巨額の赤字計上、新型コロナウイルスの大流行に見舞われたが、最終的には極めて好調な1年として締めくくることができそうだ。ソフトバンクは、先の米料理宅配大手ドアダッシュの新規株式公開(IPO)で推定110億ドル(約1兆1400億円)の含み益が出た。ハイテク株の急騰で保有株の多くが値上がりしており、大きな追い風が吹いている。11日には米ロボット開発のボストン・ダイナミクスの株式80%を現代自動車に売却することで合意したと発表するなど、投資の回収も進めている。合意ではボストン・ダイナミクスの価値を11億ドルと評価した。ソフトバンクは来年もさらに出資先の企業が上場するか、自社の持ち株を売却することを見込んでいる。
ソフトバンク波乱の1年、有終の美へ
ドアダッシュのIPOや自社株買いで復活、株式非公開化にらむ
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