全米で14日、新型コロナウイルス予防ワクチンの接種が始まった。ここまで緊急かつ大規模な予防接種への取り組みは1950年代のポリオ(小児まひ)以来。接種が開始されたのは、米製薬大手ファイザーと独医薬ベンチャー、ビオンテックが共同開発したワクチンで、同日朝から看護師や医師など医療関係者が最初に接種を受けた。ファイザーが13日に出荷したワクチンは、翌14日早朝に全米の医療施設や保健当局に届いた。ワクチンの早期普及を支援する政権の「ワープ・スピード作戦」のグスタフ・ペルナ最高執行責任者(COO)によると、14日は医療施設など約145カ所にワクチンが届く見込み。15日は425カ所、66カ所がワクチンを受け取る見通しだ。