英国と欧州連合(EU)がクリスマスイブに発表した合意は、英国のEU離脱(ブレグジット)プロセスで長らく待たれた序章の終わりを告げている。企業や市場にとっては、ブレグジットにつきまとう最悪のリスクが取り除かれる格好となる。英国とEUはこれにより、1月1日から互いの製品に対する関税や割当制度の適用に直面する恐れはなくなる。適用されれば、食料品や車両、航空機などの製品で何十年にもわたって築き上げた貿易パターンが大きく崩れることになっただろう。23日に協議が進展して以降、英ポンドがユーロに対して1.3%上昇したのはこれで説明がつく。英国経済に関する平均的な見通しを押し下げていた最悪のシナリオは取り除かれた。
ブレグジット合意、視界晴れても終結は見えず
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