――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  米国にとって近年最悪の人道的・経済的惨事を目の当たりにすると、行き過ぎた財政刺激などないと思い込みがちだ。  だが行き過ぎはあり得る。われわれはまさにその例を目撃しようとしているのかもしれない。  連邦債務を正当化する理由は大抵、失業率を押し上げている需要崩壊への対応か、戦争の遂行や貧困の緩和といった社会的に差し迫った必要性を満たすことである。