米ジョージア州の上院決選投票を翌日に控えた4日、現地入りしたドナルド・トランプ大統領は支持者を前にした集会で、全く異なる人物に向かって政治的なメッセージを送った。その相手とは、マイク・ペンス副大統領だ。トランプ氏は「マイク・ペンスがわれわれのためにうまく対処することを望む」とした上で、「彼はいいヤツだ。もちろん、行動しなければ、それほど好きではなくなるだろう」と述べた。トランプ氏がこうして圧力をかける背景には、ペンス氏が6日、ジョー・バイデン次期大統領の勝利を正式に認定する上下両院合同会議で、上院議長として取り仕切り役を務めることがある。トランプ氏はなお敗北を認めておらず、トランプ氏寄りの議員らはその場で、一部州の選挙結果に異議を唱える見通しだ。大統領に忠実な政権ナンバー2として仕えてきたペンス氏にとって、今回の任務はこの4年間で最大の難関とも言えそうだ。