ジョー・バイデン次期米大統領が国防長官に指名したロイド・オースティン元陸軍大将は19日、上院軍事委員会で開かれた指名承認公聴会に出席し、退役したばかりの軍人を国防総省のトップに据えることに議員らが懸念している点に即座に言及した。オースティン氏は「政治任用である閣僚の一員になることは、軍時代とは異なる視野を持ち、独自の責務を果たす必要があるということだと理解している」と述べた。また、民主主義の安全保障を達成するには「優れた文民統制が必要だ」とし、「生涯かけてこの原則に取り組んできた」と語った。現代の国防総省は、トップに民間人を据え、制服組幹部で構成される統合参謀本部と共に大統領に助言する構造となっている。オースティン氏は2016年に退役したばかりで、法が定める「退役後7年」の要件を満たしていないため、規定適用の免除を議会から取り付けた上で上院の承認を得る必要がある。
米国防長官候補「文民統制」強調、議会の懸念受け
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