電気自動車(EV)と言えば、真っ先にテスラを思い浮かべるかもしれない。しかし、自動車業界を根底から覆しつつあるこの技術を、より経済的に報われる形で利用できるのは、ネット通販の注文品を配達するバンかもしれない。そうした地味な乗り物は最近まで、数兆ドル規模の自動車業界で容易に見過ごされるニッチな市場を占めていた。しかし、そうした状況が急速に変化している。非公開企業のリビアン・オートモーティブは19日、通販大手アマゾン・ドット・コムの配達車を含むEV展開に向けた資金調達で26億5000万ドル(約2750億円)を調達したと明らかにした。評価額は276億ドル。同社にはアマゾンも出資している。またゼネラル・モーターズ(GM)は12日、配達市場へのEV販売に特化した新事業「ブライトドロップ」を立ち上げると発表した。今年後半に最初の顧客となる米物流大手フェデックスに500台を納入する見通し。
アマゾン配達車、EV銘柄の狙い目か
過熱するEVセクターで、配送バンに特化した企業が有利に
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