ホワイトハウスは25日、体と心の性が一致しないトランスジェンダーの人が軍隊に加わることを禁じた規制を撤廃した。米軍の人事に関するジョー・バイデン大統領の初の主要な決定で、ドナルド・トランプ前大統領の指示を取り消す判断となる。バイデン氏は先週、性的指向やジェンダーアイデンティティー(性同一性、性別認識)に基づく差別を禁止する大統領令に署名。トランスジェンダーに対する規制撤廃は予測されていた動きだ。ホワイトハウスは声明で「バイデン大統領は、ジェンダーアイデンティティーは兵役に支障となるべきでなく、米国の強さは多様性の中にあると確信している」と述べた。トランプ氏は2017年7月にツイッターへの一連の投稿で、トランスジェンダーの軍入隊を禁止すると発表。トランスジェンダーの兵士に反対する一部の保守的な共和党議員などは、これらの兵士の存在が軍の即応性を阻害し、軍の医療ケア制度に多大な費用を負わせると述べている。