ホットマネーを呼び込んでいるのは、ビットコインやペニー株、ブランクチェックカンパニー(白地小切手会社)だけではない。航空業界史上最悪の危機がまだまだ終わりそうにない中、投資家は再び航空機に投資するのを待ちきれない様子だ。アイルランドのエアキャップやアボロン、米エア・リースといった世界有数の航空機リース会社は今年1月、先を争うように社債を発行し、約150億ドル(約1兆5500億円)を調達した。利回りは、昨夏(5%)を下回る2~3%の範囲が多かった。そして数日前、米投資会社キャッスルレイクは、昨年2月以来動きがなかった航空機の資産担保証券(ABS)市場で5億9500万ドル分を売却した。より安全なAトランシェの利回りは3.5%と、商用航空ABSではこれまでで最も良い類いの条件になった。平均的に、米国の投資適格社債の利回りは2%未満だ。