香港では6歳から中国が昨年導入した「国家安全維持法(国安法)」をたたき込まれることになりそうだ。当地では4日遅く、小学生への国安法教育に関する指令が出された。中国当局は若者が民主化デモをあおったとみており、反体制派の封じ込めに向け、子供のうちから思考を支配する狙いがありそうだ。香港では幼稚園児への愛国教育が義務づけられるほか、小学生は国安法の順守義務を教え込まれることになる。1997年の香港返還後も続いていた英国式の教育制度は、一連の変化を余儀なくされており、今回の規定はその直近の事例となる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の分析によると、教科書は中国に対する愛国主義のトーンが強まり、中国当局の怒りを買いそうな画像の一部は削除されている。