新型コロナウイルスのワクチン不足が欧米の接種推進の足かせとなる中、優先グループに指定されていない人々は何とか先に接種を受ける権利を得ようと画策している。  現在ワクチンの接種を進めている大半の国では、コロナ感染による死亡・重症化のリスクが最も高い層(介護施設の住人やケアワーカー、医療従事者、高齢者)の接種が優先されている。  ここ何カ月かは、ウイルス感染の抑制より死者数を減らすことを重視する戦略について、その方針を疑う向きはほとんどなかった。