新型コロナウイルス流行が収束した後の日常生活について、いくつかアドバイスしておきたい。レストランはかなり前から予約し、航空券にはそれなりの代金を支払う覚悟をしたほうがよい。応援するチームの試合は安い席で見るものだとあきらめ、映画館にはかなり早めの到着を心がけよう。コロナがもたらした不況は前例のないものだ。通常は景気が悪化する中でも底堅いはずのサービスの個人消費が急減し、コロナ流行前の水準をはるかに下回ったままだ。ただ、ワクチンを接種する人が増え年内にコロナ危機が和らいでくれば、景気回復は目覚ましいものになる可能性がある。回復の力強さがどの程度になるかは推測の域を出ない。サービス支出の減少に関しては、米国の限られた過去の経験に照らすと、回復は控えめになる。しかし、人々の間にはコロナ下であきらめた全てのことを取り返そうとする渇望があり、多くは貯蓄をため込んでいることを考えれば、今回はその反対になりそうだ。満たすのが困難なくらいの、サービス需要の回復が目前に迫っているのかもしれない。