中国経済は新型コロナウイルスによる影響を他の主要国よりもうまく乗り切っており、エコノミストらによると、今年はさらなる回復が期待できそうだ。ただ一方で、複数のアナリストは、中国がより持続可能な成長軌道に乗り、世界経済の回復に寄与するには複数の課題に対処する必要があると指摘している。中国の雇用市場は引き続き低迷している。個人消費は、国内総生産(GDP)の広範な回復に追い付いていない。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)以前から問題となっていた債務水準も、2020年1-9月期には10年以上ぶりのペースの早さで拡大した。また株式や不動産の資産バブルは膨張し続けている、中国人民銀行(中央銀行)は、経済成長を止めずに景気刺激策を抑制するという難しいバランスを強いられている。