ドナルド・トランプ前米大統領の弁護団は議会上院で開始される弾劾裁判について8日、退任した大統領を弾劾することは憲法違法と主張し、裁判は「政治的な茶番劇」との認識を示した。関係者によると、上院指導部は9日、裁判の合憲性を巡り短い審理と採決を行う予定で、その後は証人を招致する可能性も含めて審理が数日間が続くとみられる。弁護団は弾劾決議について、「憲法を無視」しており、「不完全なまま起草された」と主張した。弁護団がまとめた78ページの文書をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した。文書は1月6日に発生した連邦議会議事堂への乱入事件を巡り、弾劾裁判は「数百人が行った破壊行為を目の当たりにした米国人全員に降りかかった恐怖と混乱の感情を食い物にしようとする、下院民主党指導部の利己的な試みにすぎない」と述べた。