ある記者はドナルド・トランプ前大統領の名前を言い終わることさえできなかった。ジョン・コーニン上院議員(共和、テキサス州)が質問を途中で遮ったためだ。「それで、ドナルド---」「まだこれをやるのか」。トランプ氏の弾劾裁判を控えた動向について質問したテレビ局の記者に向かって、コーニン氏はこう突き放した。共和党は、政権と上下両院の主導権を失ってから3週間近くたった今でも、2010年以来となる新たな現実になお対応を迫られている状況だ。大統領の座を退いた後も、党内で幅広い人気を誇るトランプ氏なき共和党がこれからどこに向かうのか、同党議員はその問いに対する答えを探し続けている。上院では9日、この2年で2度目となるトランプ氏の弾劾裁判が本格的に始まる。
トランプ氏に再び脚光、試される共和党の忠誠心
弾劾裁判を控え「トランプなき共和党のあるべき姿」はまだ見つからない
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