多くのスタートアップ創業者は自社のアプリがアップルのアップストアでランキング1位になる日を夢見ている。しかしロビンフッド・マーケッツの最高経営責任者(CEO)であるブラッド・テネフ氏にとってはむしろ悪夢に近かった。  新たな投資家層を株式市場に呼び込むため、テネフ氏と共同創業者のバイジュ・バット氏が動き出したのはその8年前のことだ。2人はフェイスブックなど大手テクノロジー企業から引き抜いたエンジニアと共に、取引をなるべくシンプルにして手数料も廃止し、インスタグラムに写真を投稿するくらい気軽に株を買えるようにした。  この戦略はうまくいった。