欧州連合(EU)とロシアの最近の対立激化は、ロシア対応でEUとの連携を目指すバイデン米政権にとって好機となりそうだ。EUと米国はいずれも、ロシア反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に対する実刑判決を巡り、ロシア政府に責任をとらせる方策を模索している。  EUのジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表(外相)は先週、モスクワを訪問し、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談した。EU内ではエマニュエル・マクロン仏大統領らが中心となってロシアとの関係強化を唱えており、これを推進する狙いがあった。