Z世代(1990年代半ば以降生まれ)のスマホユーザーを何と呼ぶか?その答えはもちろん「スナップチャット中毒」だ。Z世代だけではない。同アプリの親会社スナップは23日、初の投資家向け戦略説明会を開催し、大きな反響を呼んだ。ハイテク株全般が売り込まれる中、株価は序盤の取引でおよそ10%急落していたが、最終的には約11%急伸して終えた。拡張現実(AR)や現在地を共有できる機能「スナップ・マップ」など、同社が中核のイノベーション(技術革新)を駆使した収益化戦略の詳細を明らかにすることは想定されていた。だが、ウォール街にとって全く予想外だったのは、プロダクト責任者のピーター・セリス氏が明らかにした説得力のある情報だった。同社のセルフサービス型の広告プラットフォームにより、複数年にわたり50%を超える売上高の伸びが達成できそうだという。セリス氏の発言が引き金となり、スナップ株価は急反発した。ファクトセットによると、アナリストは向こう5年の売上高の伸びを平均35.5%と予想しており、スナップの発表はこれを著しく上回った。スナップ株価は過去1年にすでに4倍余りに値上がりしているが、この先の持続的な株価押し上げに十分な買い材料かもしれない。