米シェアオフィス大手ウィーワークの共同創業者で前最高経営責任者(CEO)のアダム・ニューマン氏が、ソフトバンクグループ(SBG)から5000万ドル(約53億円)の追加支払いなどを受けることが分かった。ウィーワークの株式買い取りを巡るSBGと初期株主との和解の一環だという。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は今週、ウィーワーク株の過半数を所有するソフトバンクが、他の株主から約15億ドル分の株式を買い取ることで合意に近づいていると報じていた。このうち5億ドル近くはニューマン氏の持ち分が対象で、いずれも当初合意した金額の半分程度となる。だが今回明らかになった合意は、株主の中でニューマン氏を特別扱いする内容となっている。関係者によれば、ソフトバンクは同氏に5000万ドルの特別支払いを実施するほか、2019年末に同氏に行った4億3000万ドルの融資の期限を5年延長する。さらに、ニューマン氏の裁判費用として5000万ドルを支払うという。他の株主の裁判費用をどれだけ負担するかは明らかでない。
ウィーワーク共同創業者への和解金、SBGが53億円上乗せへ=関係筋
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