米製薬大手ファイザーと独医薬ベンチャーのビオンテックは、共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、変異ウイルスに対する有効性を検証する臨床試験(治験)を開始した。両社は25日、当局の緊急使用許可を得た2回接種方式のワクチンを3回接種すれば、新たな変異ウイルスへの有効性が高まるかどうかを調べる小規模な治験を開始したと表明した。一方、バイオ医薬品の米モデルナは前日に、南アフリカで初めて確認された変異ウイルスを標的とする新しいワクチンを開発し、治験のため米国立衛生研究所(NIH)に送付したと明らかにした。ファイザーとビオンテックは、南アの変異ウイルスに効果ある改良版ワクチンの研究について、米欧などの保健当局と協議中だとしている。