米航空機大手ボーイングは最近2件のエンジン故障が発生したジェット機「777」について、それ以前に保護エンジンカバーの強化を計画していたことが、米連邦航空局(FAA)の内部資料で明らかになった。事情に詳しい2人の関係者によると、ボーイングとFAAは約2年にわたって修繕計画を議論していた。2018年にユナイテッド航空運航の777とサウスウエスト航空運航の小型ジェット機「737」で故障が発生した後、協議を始めたという。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したFAAの内部書類によると、一般にカウリングと呼ばれる777の外部エンジンカバー改造にはさまざまな欠点が伴うため、「構造的強度問題(および湿気の問題)の双方に対応する上で、ボーイングは既存のファンカウルを改造するのではなく、ファンカウルを再設計することにした」という。