金融市場は、たった1年前に数十年ぶりの深刻なリセッション(景気後退)に陥った米経済が近く急回復を遂げるとのシグナルを発している。  米主要株価指数は、24日のダウ工業株30種平均を含め、今年に入り過去最高値を32回更新した。長期債利回りは上昇基調にあり、個人や企業の資金需要の高まりを示している。インフレ期待は数年ぶりの高水準だ。原油からゲームソフト小売り大手ゲームストップ株価、暗号資産(仮想通貨)ビットコインまで、市場ではあらゆるものが値上がりしている。  慎重論も長くは続いていない。