バイオ医薬品の米モデルナは10日、南アフリカ型の新型コロナウイルス変異株に対する予防効果を高めたワクチン候補「mRNA-1273.351」について、第2相治験の参加者への接種が始まったと明らかにした。モデルナによると、同社が開発したワクチンの接種で英国型など主要な変異株に対する中和抗体が作られたことが確認された。南アフリカ型については中和抗体価は6分の1に低下した。モデルナは、「十分な注意を払った上で、これらの新興変異株に対する臨床開発戦略を追求している」と述べた。また、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)も並行して、1価および多価の改良型「mRNA-1273」ワクチン候補の第1相治験を行う予定だという。