米経済が正常化に向かう中、新型コロナウイルス流行下で「勝ち組」となった企業は高い伸びを維持する上で新たな壁にぶつかりそうだ。料理宅配のドアダッシュや手工芸品販売サイトのエッツィ、ホームセンター大手ロウズ、食品大手ケロッグなどの企業は、消費動向の変化に身構えている。旅行や外食、コンサート鑑賞といったコロナ下で制限されていた活動が再び可能になれば、これまで積み上がっていたペントアップ(繰り越し)需要が一気に顕在化するとみられるためだ。「審判の時」は数カ月以内にやって来るかもしれない。ジョー・バイデン米大統領は先週、5月末までにすべての成人がコロナワクチンを接種できるようになると明らかにした。テキサスなど一部の州は、店舗営業や商業活動に対する制限の多くを解除している。8日には米疾病対策センター(CDC)が、ワクチン接種を完了した人同士なら、マスク着用やソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)なしで集まることができるとの新たな指針を発表した。
コロナ「勝ち組」米企業の課題、成長どう維持?
米経済が正常化に向かう中、消費行動の変化に身構える各社
有料会員限定
あなたにおすすめ