過去に経験したバブルという亡霊は、まだ中国の政策立案者に取りついている。これは中国株にとって不吉な兆候だ。中国のCSI300指数は、2月につけた直近のピークから14%下落し、他の主要市場をアンダーパフォームしている。同期間のS&P500種指数はほぼ横ばいだ。その理由の一部は、他の市場でも起きている急激なグロース株離れだ。世界中でワクチン接種プログラムの展開が進む中で、投資家はハイテク株や電気自動車(EV)株から従来型セクターへと回帰している。例を挙げれば、テスラの株価は1月以降、ほぼ4分の1下落。中国では、「抱団(バオトゥアン)」株(中国語で投資家が群がる株という意味)が暴落している。この中には、過去数年で法外に上昇した消費財株やハイテク株も含まれている。
中国株市場に不吉な兆候、グロース株離れで
急激な消費財・ハイテク株離れでも、米国と違い中銀の支援はなさそうだ
有料会員限定
あなたにおすすめ