【ミラノ(イタリア)】モーリツィオ・ウゲットさん(48)はこの3年間、ほとんど働いていない。勤務先がコスト削減のため、生産を国外に移したためだ。それでもコンプレッサー工場の従業員としての給与の一部を受け取っている。そこは、ウゲットさんが人生の半分以上を過ごした職場だ。  この会社は、国が一部費用を負担する制度を利用して、2004年にウゲットさんを散発的な有給での一時帰休措置の対象にした。2008年からは、仕事をしない期間が増え始めた。