モーリツィオ・ウゲットさん(48)はこの3年間、ほとんど働いていない。勤務先がコスト削減のため、生産を国外に移したためだ。それでもコンプレッサー工場の従業員としての給与の一部を受け取っている。そこは、ウゲットさんが人生の半分以上を過ごした職場だ。この会社は、国が一部費用を負担する制度を利用して、2004年にウゲットさんを散発的な有給での一時帰休措置の対象にした。2008年からは、仕事をしない期間が増え始めた。ウゲットさんは、フルタイムで働いていた時期には月に1300ユーロ(約16万8000円)の給与を得ていたが、一時帰休期間の支給額は通常800ユーロ未満だ。「一時帰休時の支給額は、生活を維持する助けにはなるが、決して十分ではない」とウゲットさんは語る。