――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  労働市場のタイト化は物価上昇を招くものだ。だが少なくとも向こう数カ月は、米雇用市場の回復ペースが速いほど、インフレ圧力は弱まることが予想される。  米労働省が10日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.4%上昇した。ガソリン価格の上昇が指数を押し上げた。食料・エネルギー品目を除いたコアCPI(基調的なインフレ率を捉える上でエコノミストが利用する)は前月比0.1%の上昇にとどまった。前年同月比ではCPIが1.7%上昇、コアCPIは1.3%上昇した。  大した上昇ではないが、これは変化しそうだ。