日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は11日の記者会見で、米アップルが自動車事業に参入する可能性があることについて歓迎する姿勢を示す一方で、何十年にもわたる顧客への対応などについて覚悟を持つべきだと述べた。豊田氏は「車を作るということは技術力があればできるんですけれども、車を作ったあとに40年の、ちゃんとユーザーとかいろんな変化に対する、変化点に対応する覚悟を持っていただきたいと思う」と述べた。アップルは自動車に関する計画について公にしていない。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、同社が、2024年にも自動車生産を開始することが可能か検討するため、昨年後半に自動車事業の提携先を探し始めたと報じた。韓国の現代自動車は今年1月、自動運転技術を搭載した電気自動車(EV)で提携する可能性についてアップルと協議していると明らかにした。だが2月には、協議は行われていないと述べていた。
自工会の豊田会長、アップル参入を歓迎も「覚悟」求める
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