【フランクフルト】欧州中央銀行(ECB)は11日、このところの債券利回りの上昇を踏まえ、債券の購入ペースを加速する方針を明らかにした。低迷するユーロ圏経済を支援するため、米連邦準備制度理事会(FRB)とは別の道を選択した格好だ。  ECBはこの日の政策会合後の声明で、向こう3カ月にわたり、1兆8500億ユーロ(約240兆円)規模の「パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)」に基づく資産買い入れペースを大きく加速させる計画を示した。その一方で主要政策金利は据え置いた。  ユーロ圏と米国の目先の経済見通しの違いから、ECBはFRBより厳しい立場に置かれている。