欧州連合(EU)は、1989年の天安門事件以来初めて、中国に制裁を科す方針だ。新疆ウイグル自治区の少数民族ウイグル族に対する人権侵害を理由に、当局者4人と1組織を制裁対象に指定する。複数の外交筋が明らかにした。EU高官が11日、人権侵害に関する新たな制裁の枠組みを通じて中国当局者を標的とすることで合意した。EUは今週、この問題について長時間にわたり協議を行っており、対中政策を巡る域内の溝が改めて露呈していた。制裁措置には、EUへの渡航禁止や資産凍結が含まれる。米国と一部の欧州諸国は、新疆ウイグル族に対する中国の行為を「ジェノサイド(民族大量虐殺)」と呼んでおり、EUは今回、これを理由に制裁発動に踏み切る構えだ。
中国当局者をEUが制裁対象に、天安門事件以来初
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