人生の持ち時間は有限であり、時間の使い方は「人生の過ごし方」に他ならない。本書を「自分らしい人生を送りたい、諦めたくない」と願う、すべての人に贈りたい。

本書の要点

(1)時間がない人は、自分が使った時間を把握できていない。24時間入っている「時間の財布」を持ち、何にどれだけ使ったかを明確にしよう。
(2)私たちの時間は、「生活時間」「ルーチン時間」「自分時間」の3つに分けられる。時間がないと感じるのは、「自分時間」が足りていないときだ。
(3)自分にとって優先度の低い時間を引いていくと、満足のいく時間を増やすことができる。
(4)「理想の24時間の過ごし方」を書き出してみよう。すると、理想に近づくための気づきが生まれる。

要約本文

◆時間がない!思考から抜け出す
◇常に焦っている「時間がない病」

 著者は結婚・第1子出産を経て仕事に復帰した後、フルタイムワンオペ育児で、やるべきことに忙殺されるようになった。毎朝7時に家を出て、保育園に子どもを送り、通勤中にメール処理。ゆっくりお昼を取る暇もなく業務をこなし、18時にダッシュで退社。保育園へお迎えに行き、子どもにご飯を食べさせ風呂に入れ、家事を済ませたら、持ち帰り業務をする。あっという間に24時を回ってベッドに入った途端に就寝……。「自分の時間」などまったくなく、ただひたすら「やっつけ仕事」をしているような日々だった。

 当時の著者は「やること、やらなければならないことが多すぎるために時間がない」と考えていた。しかし、「やること、やらなければならないこと」とはそもそも何なのだろうか。

 著者の場合、シンプルに言えば「仕事、子どもの世話、家事」である。この中にはたくさんのタスクが含まれている。仕事であればメール処理、資料作成、部下のマネジメント。子どもの世話なら保育園の送り迎え、寝かしつけ。家事は料理、洗濯、掃除……。

 当時の著者は「やっていることや使っている時間」を大雑把に捉え、漠然と「これもやらなきゃ、あれもやらなきゃ」と焦ってばかりいた。そして、もっとも大切な「やめる」という選択肢には考えも及ばなかった。