――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  美しさと同様、金融資産の価値もそれを見る人次第だ。今のところ、米国債は国外からの方がよく見える。  米財務省は10日、注目されていた380億ドル(約4兆1300億円)の10年債入札を実施した。通常ならどうということもないイベントだが、先月行われた7年債入札では、特に海外勢からの需要が記録的に少なかったことが、既に圧力がかかっていた市場で「売り」のシグナルとして働いた。10年物の利回りは年初の0.9%から最近は1.6%を超える水準に上昇し、それに伴って株価も下落した。