美しさと同様、金融資産の価値もそれを見る人次第だ。今のところ、米国債は国外からの方がよく見える。米財務省は10日、注目されていた380億ドル(約4兆1300億円)の10年債入札を実施した。通常ならどうということもないイベントだが、先月行われた7年債入札では、特に海外勢からの需要が記録的に少なかったことが、既に圧力がかかっていた市場で「売り」のシグナルとして働いた。10年物の利回りは年初の0.9%から最近は1.6%を超える水準に上昇し、それに伴って株価も下落した。3月の入札は結局、応札倍率が2.38倍、外国からの入札は20%と、最近の実績と同様のまずまずの結果だった。利回りは現在1.5%を下回っている。
米国債、外国投資家の需要拡大か
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