米マイクロソフトは、数万の法人顧客が標的となった世界的なサイバー攻撃について、同社がセキュリティーパートナー企業に配布した情報が流出して悪用された可能性を調査している。内情に詳しい複数の関係筋が明らかにした。  1月初旬からひそかに始まった今回のハッカー攻撃は、マイクロソフトがソフトウエアの修正版を顧客に配布できる前の段階で本格化しており、この点が調査の焦点に浮上している。中国に関係するとみられる複数のハッカー集団は、広範なサイバー攻撃を可能にするツールを入手し、マイクロソフトの電子メールソフト「エクスチェンジ」を使用する世界各地のパソコン(PC)に不正侵入した。