新型コロナウイルスの世界的な大流行を受けて航空会社が発行した数十億ドル相当のバウチャー(航空券の購入に利用できる引換券)やクレジットが間もなく期限を迎える。期限が迫っていても消費者は身動きが取れない。まだ旅行をためらう人は多く、たとえ旅行に出掛けたくても多くの国がまだ国境を封鎖している。旅行をキャンセルした消費者に提供されたバウチャーは有効期限が延長されたが、残りの期間は少ない。バウチャーは利用条件が複雑で、使いにくい。多くの航空会社は今年いっぱいまでバウチャーの期限を延長したが、それよりずっと早く期限を迎えるものもある。デルタ航空は昨年4月17日よりあとに予約した航空券については、クレジットの有効期限を購入日から1年としている。つまり、すぐにでも旅行しなければ数百ドルを失うかもしれないということだ。サウスウエスト航空は少なくとも航空券に関しては、昨年9月7日に新型コロナの大流行は終息したと考えている。これよりあとに予約した場合は通常の規則が適用され、航空券の購入日から1年以内にクレジットを使って旅行を終えなければならない。