図表3に示すように、日本のGDPを100とした場合の中国のGDPは、19年には283だったが、21年には323になる。

 コロナ後の世界で中国の存在感はこれまで以上に大きなものとなる。

コロナ後の世界で
日本は取り残される恐れ

 GDPにおける日本の相対的な低下は中国との間だけの現象ではない。

 アメリカとのGDPの比率を見ると、アメリカは2019年の421から21年の429に増大する。同様のことが、図表3に示すすべての国について言える。イタリアと比べてもそうだ。

 注目すべきはドイツだ。

 製造業の比率が高いという点で日本と似た産業構造を持っているのだが、図表3の2021/2019(2021年と2019年の値の比率)は1.11であり、中国の場合の1.14とあまり大きな違いがない。

 こうして、コロナ後の世界で日本の国際的地位はコロナ前よりさらに低下することになる。

緊急の課題だけでなく
経済の構造改革を進める必要

 日本は失業率が低いにもかかわらず、上で見たようにGDPの成長は芳しくない。なぜだろうか?

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日本の低い失業率は見かけ上のこと

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