どんな経験も次のステップにつながる

あなたは、なりたい自分を具体的に設定したあと、その姿に向かってさまざまな行動を起こす中で、失敗を繰り返すかもしれない。

目指す生き方があっても、それを構築する段階で失敗することもある。

周囲から小言を言われるかもしれないし、その道は正しくないと口出しされることもあるかもしれない。

そうした言葉に耳を貸す必要はない。

成功した人々はあなたが夢に向かって進み、望む姿を目指して努力しているときに、「失敗するよ」「あきらめたほうがいい」とは決して言わない。

彼らはみな「あなたはよくやってるよ」と言うだろう。

そうした時間を体験したことのない人だけが、一度や二度の失敗を見て、「あきらめたほうがいい」「間違っている」「もっと安定した仕事をしろ」と言うのだ。

失敗は欠かせない時間だ。

その失敗によってのみ、ひとえにその失敗によってのみ、あなたは学ぶことになるだろう。

どうすればもっとうまくやれるのか、すべきでないことは何なのかを。

あなたは失敗するたびに、もっとうまくやれる方法を考え、実行していくだろう。

その結果、どんどん成長していくかもしれないし、自分には合っていないと認識して、別の何かに挑戦することになるかもしれない。

その時間があればこそ、成功に近づくことができ、あるいは、どうしても無理だと気づいて断念し、自分に合った新たな人生を見つけられるようになるのだ。

(本原稿は、クルベウ著 藤田麗子訳『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』からの一部抜粋・改変したものです)