長引くコロナ渦中。引きこもりがちな毎日に、ストレスを感じている人も多いのではないだろうか。寝ても疲れが取れない、自分だけが取り残されているように感じる……という人にぜひ読んでほしいのが、発売から1ヵ月経たずして3刷重版が決定した『大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした』(クルベウ著 藤田麗子訳)だ。
原著は韓国で2020年7月に発売。発売後5ヵ月で6万部を突破し、韓国の大手書店でもランキング入りしているベストセラー。読者からは「このタイトルは私そのもの」「すべての文章が心に響いた」「大切な人にプレゼントしたい」と共感・絶賛の声が相次いでいる。
「自分らしく、豊かに生きるためのメソッド」が詰まった本書。今回は、日本版力まずに、私らしく」から、一部抜粋・編集して紹介する。

何もかも嫌になったときは、自分に優しくしようPhoto: Adobe Stock

人生には理不尽なこともある

就職してひとり暮らしをすることになった娘に母が言った。

あなたは何でもうまくやれる。
最初は慣れないことばかりかもしれないけれど、
いずれはどんなことでもしっかりやり遂げられるようになる。
だから、そのときまで自分を見守ってあげてね。

大人になるにつれてわかるようになるわ。
完全に自分の味方だと思っていた人でも、
そう感じられなくなることもあるし、
信じていた人に裏切られたり、
理由もなく欺かれて傷ついたり、
何もしていないのに耐えがたい困難が迫ってきたりすることもある。
だから、自分をしっかり守ってあげてね。

これから、人生の障害物を乗り越えて、
あなたが望むもっと広い世界に出ていけるように。

娘は聞いた。
もし何もかも嫌になったら、どうすればいい?

本当に嫌になったときは、いつでも辞めていいのよ。
放り出したい気持ちになるってことは、数えきれないほどつらいことがあったということだから。
そのときは辞めたっていい。
そうすれば、あなたがもっとうまくやれる別の何かが見つかるから。