「恐れ」よりも「挑戦」を選ぼう
すると息子が言った。
でも、安定した仕事じゃないんだ。うまくいかないかもしれない。
それで周囲に後れを取って貧乏になったら、やりたい仕事をやっていても、幸せだとは言えないんじゃないかな。
父はこう答えた。
たしかに、そうかもしれない。
でも、人生はおまえが恐れているように、悪いほうにばかり進んでいくわけじゃない。
そうならないように自ら行動するはずだからね。
やりたい仕事をやっていて、経済的に厳しくなったら、安定した仕事を探すために、また努力するはずだ。
おまえは自分の人生が不幸になっていくのを、みすみす放っておくことはない。
だから、不幸な人生を生きていくかもしれないと今から心配しなくてもいい。
今、必要なことは、今後の人生で二度とできないかもしれない仕事に果敢に挑戦することだ。
うまくいくとしても、いかないとしても。
そうすれば、その仕事が自分に合っているのかどうかがわかり、うまくやれるかどうかをたしかめることもできる。
うまくいかなかったとしても、どうってことはない
やってみたもののイマイチだと思うかもしれないし、挑戦する前より不幸だと感じることもあるかもしれない。そのときは辞めればいいんだ。
挑戦がいい方向に向かうこともある。
これまでやってきたどんなことよりも自分を輝かせて、経済的な豊かさをもたらしてくれて、周囲の人々に認められる人になるように後押ししてくれるかもしれない。
そうなれば、おまえはその仕事にぴったり合っているということだ。
熱心に続けて、願いを成し遂げていけばいい。
どんな結果が出るかは、やってみてはじめてわかる。
前もって心配する必要はない。
やる前からうまくいかなかったらどうしようと思っても、その問いには何の意味もないよ。
うまくいかなかったとしても、どうってことない。大丈夫だ。
もっとうまくやれることを探せばいい。
自分だけのレースを颯爽と駆け抜けていけばいいんだ。