新型コロナウイルス禍による航空各社の発注キャンセルで在庫が積み上がっていた米ボーイングの「737MAX」に対して、新たな買い手が相次いで登場している。米国内の旅客需要が想定を上回るペースで回復しているためだ。コロナワクチンの接種が進んでいることで、米国や世界の一部では旅客便の運航が急ピッチで持ち直しており、買い手が必要なMAX機は現時点で10機程度に減った。内情に詳しい複数の関係筋が明らかにした。昨年7月時点の在庫はおよそ100機だった。1年前は、国境を越える移動が世界的に制限され、航空各社は多くの機体を退役させるなどして長引く不況に備えていた。現在も出張の多くはまだ戻っておらず、利幅の大きい国際線はまだ凍結したままだが、米国では国内線の利用が急激に伸びている。業界幹部が明らかにした。
ボーイングMAX機に発注殺到、需要回復で在庫削減
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