欧州中央銀行(ECB)の銀行監督委員会は、銀行の取締役や幹部に対する審査基準として、性別のダイバーシティ(多様性)を取り入れたい考えだ。男性が上級職の大半を占める銀行業界への圧力が強まる可能性がある。ユーロ圏の銀行監督を担うECB銀行監督委員会は15日、「リーダーシップの多様性は効果的なガバナンスに不可欠であると長い間認識されてきた」としながらも、欧州銀行監督機構(EBA)のデータでは欧州の金融機関の最高経営責任者(CEO)うち女性はわずか8%にすぎないと指摘した。監督委はさらに、欧州大手銀行の経営陣における女性の割合は2割にすぎず、銀行は多様性に関する方針策定が法律で義務付けられているにもかかわらず実行しているのは3分の2以下だとした。
ECB、大手銀に取締役会への女性登用求める
有料会員限定
あなたにおすすめ