石油ショックは経済成長にとって悪材料であり、インフレにとってもそうだ。従って、成長が既に伸び悩んでおり、インフレが根強い状態にあるときにそうしたショックが起きると憂慮すべき事態となり得る。残念ながら、それが今まさに起きていることだ。13日に公表された一連のデータにより、家計消費の減退から消費者心理の冷え込み、インフレ率の上昇まで、経済にほころびが生じていることが明らかになった。既にガソリンスタンドや航空運賃、輸送費に打撃を与えている原油相場の上昇は、この三つ全てを悪化させる恐れがある。米経済はこの1年間、さまざまなショックを乗り切り、それは今回の事態がリセッション(景気後退)を引き起こすとエコノミストたちが予想していない理由の一つになっている。それでもこうした経済の底堅さの源泉の一部が損なわれる可能性はある。原油高はインフレリスクをもたらすため、今週に政策会合を予定している米連邦準備制度理事会(FRB)は年内にそれほど大幅な利下げを実施できないかもしれない。