米主要都市のオフィスビルと周辺のビジネスは、力強い景気回復の恩恵を受けられずにいる。新型コロナウイルスワクチンの接種普及やマスク着用義務の緩和にもかかわらず、オフィス勤務の再開に弾みがついていないためだ。ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコ、首都ワシントンなど、米主要10都市のオフィスビルでは、平均してホワイトカラー社員の10人に約3人しか、まだオフィス勤務に復帰していない。警備会社キャッスル・システムズが分析した。同社は全米2500余りのオフィスビルで入館カードの利用状況を監視している。キャッスルによると、先週時点で、コロナ禍前に利用していたオフィス空間に戻った社員は平均で31%にとどまった。
米オフィス街なお閑古鳥、ワクチン普及でもなぜ?
レストランや小売店、ホテルのにぎわいとは対照的
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