パレスチナ自治区ガザの武装組織は16日、イスラエル側に再び風船爆弾を放った。新たな衝突は2日目を迎え、さらなる対立が起こる恐れも生じている。イスラエル消防当局によれば、風船爆弾によって同国南部の農村4カ所で火災が発生。今回の攻撃については無名の武装組織が犯行声明を出している。イスラエル側は16日早朝、前日の風船爆弾攻撃に対する報復としてパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの拠点を空爆したと発表していた。ハマスは15日、国家主義者によるエルサレムでのデモ行進をイスラエルが承認したことに対する先制的警告として風船爆弾を放ったと述べている。今回の衝突は、数十年に及ぶイスラエルとハマスの対立における新たな危機的局面となっており、数日前に発足したイスラエル新政権への大きな脅威となる可能性がある。