米連邦準備制度理事会(FRB)の政策担当者は、利上げ開始時期の予想を前倒しした。これは恐らく、インフレを巡る懸念よりも、新型コロナウイルスとの闘いで米国が前進したこととの関係が大きい。FRBは16日、2日間にわたる連邦公開市場委員会(FOMC)を終え、政策金利の誘導目標をゼロ付近に据え置くことを決めた。昨年コロナが流行し始めて以降変わらない水準だ。会合後の声明において前回と最も大きく変わった点は、ワクチン接種によってコロナ感染が抑制されていることを認め、経済危機による影響が引き続き緩和されると予想したことだ。
FRB利上げ予想前倒し、インフレよりコロナが背景
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