「テーパータントラム(緩和縮小へのかんしゃく)」は、「テーパートランキリティー(緩和縮小でも平静)」へと姿を変えた。  米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が2013年に資産買い入れ縮小(テーパリング)について言及し始めると、金融市場は激しく動揺した。米国債利回りは跳ね上がり、新興国株式やジャンク債(投資不適格級債)は急落。株式市場もボラティリティーが急上昇した。テーパータントラムとして知られる市場の混乱はその後、何カ月もFRB当局者の頭を悩ませ、緩和解除の先送りを招いた。  だが、足元ではその正反対のことが起こっている。