ラウル・マシアスさん(32)は昨年11月、緊急救命室に運ばれた。背中から足にかけて痛みが走り、呼吸は浅くなっていた。  米サウスダコタ州アバディーンのアベラ・セントルークス病院の医師らは、マシアスさんの大動脈の内膜に命にかかわる可能性のある亀裂を見つけた。マシアスさんは地域医療システム「アベラ・ヘルス」の心臓専門病院に移送され、そこで3日間入院した。  アベラがその後、医療保険に未加入のマシアスさんに請求した額は、同医療システムにおけるあらゆる患者への請求額のうち、最も高額の部類に入ることが分かった。