アマゾン・ドット・コムの創業者、ジェフ・ベゾス氏が描く宇宙計画は、20日に予定されている小旅行をはるかに超越するものだ。ベゾス氏は、人類はいずれ太陽系内の各地に拠点を作らなければならないという信念のもと、20年以上にわたって宇宙ベンチャー企業ブルーオリジンに数十億ドルを投じてきた。ブルーオリジンはまずは宇宙市場でビジネスを展開することを目指している。モルガン・スタンレーによると、急速な技術開発によって日常的な月面着陸や小惑星採掘、宇宙旅行が可能になれば、宇宙市場の規模は2040年までに3倍に拡大し、年間売上高が1兆ドルを超える見通しだ。ブルーオリジンは、ベゾス氏と他の3人の搭乗者を11分間の飛行で大気圏との境界の宇宙空間まで打ち上げる予定だ。同社のロケット「ニューシェパード」初の乗客を乗せた飛行になる。